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荻原博子の「やさしいマネー日記」

経済ジャーナリストの荻原博子が、日々の出来事をつづります。

ブログアーカイブ2009/06

夏のボーナス大幅目減りで、住宅ローンが払えない?!

これから、住宅ローン破綻が増えていきそうです。
特に、ボーナス払いができなくなるという人が増えそうなので、3回に渡り、住宅ローン対策の記事を書きたいと思います。

(1)この夏のボーナスが減ってどうにもローンを返せない人はどうするの?
(2)今回は払えたけど、先々が心配という人はどうするの?
(3)とりあえず、余裕はあるけれど何となく心配な人はどうするの?

今回は、(1)の、この夏のボーナスが減ってどうにもローンを返せない人はどうするの? について、書きました。
ボーナスの季節になりました。
でも、この夏のボーナスは軒並カットされていて、「住宅ローンのボーナス払いをどうしよう?」という方も多いようです。
思わぬボーナスカットに見舞われてしまったという人は、まず、消費者金融など高い金ののお金を借りてでも返そうとはしないこと。督促が来る前に、金融機関に相談したほうがいいです。
今、金融機関も滞納に関しては神経質になっていて、1日でも引き落としが送れると矢の催促が来ます。そして、そのまま放っておくと、ブラックリストに載ってしまいます。たぶん、半年間放っておくと、競売の対象ともなってしまうでしょう。
そうなると、打つ手が無くなります。
ですから、相談するなら早めがいい。同じような相談は、山ほど来ているはずなので、金融機関もいちいち感情的になることはまずないし、内心、「またか」と思って対処するはずです。
その際に大切なのは、ただ「払えません」というのではなく、払えない状況を整理しておくことです。現在の家計の状況や、今の仕事の状況と見通しなど、できるだけ客観的に整理して、書き出して持っていくと話は早く進みます。できれば、それらを整理して、見通しも書き込み、パソコンなどで書類化しておくと、ローン担当者も条件変更などで上司を説得しやすくなるし、金融機関としても対処の方法を考えやすくなります。
自分自身にとっても、自分の置かれた状況を客観的に書き出してみることで、これから何をどうすればいいのかが整理されるはずです。この書類作成は、夫婦で話し合って行なってください。状況が奥さんにも伝われば、パートに出るとか実家から援助を仰ぐとか、いろいろな方法を一緒に考えてくれるはずです。

ボーナスが減ってローン返済が大変だということを金融機関に言うと、たぶん、次のどちらかの方法が示されると思います。
ひとつは、当面の支払いを緩くする代わりに、払えるようになったら支払額がアップするという方法、もう一つは、借り入れ期間を延長する事によって、支払額を減らす方法。
たとえば、融資額2000万円、金利3%、35年返済のローンですでに4年間返済している場合、返済額は月7万6970円。これを3年間は月々5万円に減らしてもらうと、終了後からは月8万1436円の支払いになって4年目からは返済額が増えますが、当面は負担が減ります。
もう一つの、期間を延ばす方法でいえば、返済額2000万円、金利3%で25年返済のローンをすでに4年間返済している場合、月々の返済額は9万4842万円ですが、これを35年ローンに10年間伸ばすと、返済額は6万6323円に下がります。
とにかく、直面したボーナス払いを切り抜けるためには、もう一度言いますが、サラ金などで高利のお金を借りるのではなく、相談して何とか対処してもらうことです。




住宅ローンのボーナス払いをどうしよう?

夏のボーナスが減って、住宅ローンが払えない人が続出しそうで大変だという記事の続きです。
前回は、こまの夏のボーナス払いができないという人の話でしたが、今回は、この夏のボーナスは何とかなっても、半年後、1年後にかなり大変な状況になりそうだという人のお話です。
そう言う人は、今のうちに、住宅ローンの組み替えをしておきましょう。
たとえば、融資額2500万円、金利3%、35年ローンで、すでに4年間返済している人が、現在、月6万5424円、ボーナス18万5378万円払っているとします。そうなると、ボーナス月には、6万5424万円+18万5378万円で、約25万円のローン払いになります。仮に、ボーナスが出ないなどということになったら、もうアウトです。
こういう人は、月々の返済を増やすぶん、ボーナス払いを減らしてもらうといいでしょう。
たとえば、月々の返済額を9万6200円にすれば、ボーナス払いは無くなります。つまり、ボーナスが出なくなっても、何とかやっていけるということになります。
ただし月々の返済額は、約3万円増えることになります。
そのぶんは、家計のスリム化で補いましょう。
家計から3万円捻出するのは大変ですが、保険や携帯電話、車、こども費など、まだまだ削れそうな所はあるのではないでしょうか。
リストラとかで本当に大変になってしまったら、マイホームを他人に貸すという方法もあります。
住宅ローンが月7万円、ボーナス払い20万円のマイホームの場合、これを月12万円で他人に貸し、自分たちは家賃7万円の賃貸に住めば、その差額でボーナス払いはほぼなくなります。一時的に親元に住まわせてもらってお金を貯めるというのもいいかもしれません。
経済には明るさが見えてきていますが、昨年の礼から言えば、秋口からはまた景気が冷え込んでくる可能性があります。そうなった時にあわてないように、今から対策を立てておいたほうがいいでしょう。

余裕があるうちに、“繰り上げ返済!”

とりあえず、まだ住宅ローンの支払いに余裕はあるけれど、でも先々、大変になってこないかと心配だという人も多いでしょう。
サラリーマン家庭だと、お父さんがリストラされたら、すぐに返済に困ってしまうケースが多いようです。
では、そういうひとは、どうすればいのでしょうか。
オススメは、余裕があるうちに少しでも住宅ローンの繰り上げ返済をしておくこと。
繰り上げ返済でまとまったお金を返してしまうと、本来、払わなくてはならなかった利息が帳消しになります。
たとえば、3000万円を金利3%、35年ローンで借りると、月々の返済額は11万5455円。仮に4年前に家を買ったとすると、5年目に100万円を繰り上げ返済すれば、返済期間が1年9ヶ月短くなります。総返済額で見ると、216万1649万円減ります。
つまり、100万円払うと、本来払わなくてはならなかった利息の146万1649円を消せるということです。
繰り上げ返済には、期間を短縮する方法と、返済額を下げる方法があります。ただ、返済額を下げる方法だと、月次の返済額が、11万5455万円から11万1315万円に下がるだけで、利息は53万5365万円しか減りません。
ですから、月々の返済額は変えずに、期間を短縮することをお勧めします。
返済期間が短くなっていれば、イザという時には、この返済期間を延ばすことで、返済額を下げることもできますよ!

秋口から、キャッシングできなくなるかも?!

貸金業法が改正になって、アコムや武富士のような消費者金融でキャッシングをしている人は、収入の3分の1までしかお金が借りられなくなります。
来年の6月までに完全施行なので、この秋くらいから、借りられない人が出てくると思いますから、心当たりのある人は、それなりの準備をしておきましょう。
たとえば、年収600万円の人だと、200万円以上は借りられないということになりそうです。今までは、A社のカードがダメでも、B社のカードなら借りられたという人もいましたが、これからは、年収証明を出し、何枚カードを持っていてもそのトータルが年収の3分の1を超えていると、どのカードも使えません。
年収のない専業主婦の場合には、当然ながらまったく借りることができません。ただし、ご主人の同意があって、ご主人の収入証明や婚姻証明を提出し、ご主人の消費者金融からの借り入れが年収の3分の1以下だったら、余っている枠内で借りることはできます。
個人的には、借金はしないほうがいいと思っているのですが、中には、自営業者などで、どうしても資金繰りのためにお金が必要という人もいることでしょう。そういう方にとっては、今回の改正は、けっこう大変だと思います。また、ご主人に内緒で借りている専業主婦の方は、この際、秘密を打ち明けて協力してもらいましょうね。
2009/05  |  2009/07