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荻原博子の「やさしいマネー日記」

経済ジャーナリストの荻原博子が、日々の出来事をつづります。

ブログアーカイブ2009/03

借り換えは、ホントにおトク?

住宅ローンの借り換えに関しての質問が来ました。

「借り換えを検討しています。東京スター銀行の「預金連動型スターワン住宅ローン」に魅力がありますがこれは本当にお得でしょうか?
保証料はかかりませんが、メンテナンスパック料(保険料含む)が
シュミレーションしてみると我が家の場合300万円弱かかりそうです。
預金分の金利がかからないとしてもこのパック料がかかる限り繰上げ返済を
した方が良いのではと思ったりして悩んでいます。
手元にお金を残せるのはとても魅力的なのですが新しいローン形態なので
不安もあります。」

「預金連動型スターワン住宅ローン」についてですが、預金と同額のローンに付いては金利がゼロになるというものですが、注意しなくてはいけないのは、この場合の預金には、利息が付きません。
また、おっしゃるようにメンテナンスパック料が、かなりかかります。保険料と繰り上げ返済手数料、金利見直し手数料などという事で、3000万円借りていたら月々1万2600万円も払わなくてはなりません。ほとんどの銀行では団体信用保険の保険料を無料にしていますし、繰り上げ返済手数料を無料にしている所もあります。また、金利の見直しなども、何年に一度ということなので、月々これほどの額を払う価値があるでしょうか。
他に、事務手数料として10万円支払わなければなりません。
加えて、借り換えるとなると、登記料その他で30万円から物件によっては50万円かかります。
これほどのお金をかけて、わざわざ借り換える意味はあるのでしょうか?
もし、300万円弱のメンテナンスパック料と事務手数料、借り換え費用を合わせるて350万円ほどになります。
これを、繰り上げ返済にまわしたら、総返済額は500万円くらいは減るはずですよ。


定率給付詐欺に気をつけよう!

定額給付金の支給が決まりました。
そこで心配なのが、定額給付金詐欺。すでに、出てきているようですが、皆さん、気をつけましょうね。
定額給付金でスタンダードな方法は、まず、皆さんの元に口座など必要事項を記入する紙が封筒で送られてきて、記入したものに、本人確認ができるパスポートや保険証などのコピーを入れて、同封の返信用の封筒に入れて送り返すというもの。
でも、もし送付されてきたものが詐欺師からのものだったらどうでしょう。たいていの人は、役所の住所確認などしないでしょうから、大切な個人情報が、まるまる詐欺師の手に渡るなんてこともなきにしもあらず!
そこまで手が込んでなくても、「市役所の定額給付金画架裏ですが、お金を振り込むので、口座と暗証番号を教えてください」などという電話が来たら、コロリとだまされて教えてしまう人も出てくるのではないでしょうか。
こんなことで、詐欺に引っかからないように、注意しましょうね。

ニューヨークダウが、崩れ始めています。終値で6600ドルを割り込みました。
これにともなって、日経平均も下がり続けています。
ヨーロッパも大変な状況になっています。
そんな中で、日本では、この世界的な危機を全く感じさせないような政治の茶番劇が続いています。
マスコミも、小沢擁護派とバッシング派に分かれ、その話題一色。
特にバッシング派の口ぶりは、まるで小沢氏が裏金を違法な手段で西松建設からもらっていたような口ぶり。だったら、自民党で名前が挙がっている議員も同じでしょう。
一番おかしいのは、まだ捜査中なのに、東京地検からボロボロと情報が漏れてくること。組織があまりにお粗末すぎるのか、それともわざと意図的に流しているのか。どちらにしても、法治国家としてはありえないことです。
これでは、市民生活は、ますます不安になるだけです。


人気の劣後債についてのお問い合わせ。

人気の「劣後債」について、メリット、デメリットを知りたいという問い合わせがありました。
劣後債とは、会社が破産したり民事再生に陥った時に、支払いが後回しになる債券。
これを、銀行が資本増強のために(銀行は劣後ローンや劣後債の一部を自己資本に組み込めるため)、かなり売り出しています。
劣後債とは、普通の債権や債券などを支払った後に資産が残っていたら支払われる債券であるぶん、普通の債券よりは金利が高くなっています。
たとえば、みずほコーポーレート銀行の劣後特約付の新発債券(3月16日受渡)は、償還まで8年で、利回りは2・86%。税引後で2・288%。つまり、みずほコーポーレート銀行が破たんや民事再生にならない限り、8年間は手取りで利息が2・288%もらえるということ。8年経つと、元金が戻ってきます。
こう聞くと、なんだかとてもお得な金融商品のような気がします。が、うまい話には、当然ながらリスクもあります。
まず、8年の間に銀行の経営がおかしくなって破綻などということになると、劣後債にまわされるお金がなくなって、払われないもしくは元本割れという可能性があります。
次に、償還まで8年ですが、その間に解約すると、元本割れする可能性があります。ちなみに、8年間は手取り2・288%なので、今はよく思えますが、8年の間に金利が上がって10%になっているということだったあるかもしれません。そうなると、つまらない金融商品を買ってしまったと思うかも。
また、この商品については、3年目以降、会社の業績次第で、償還の前倒しの可能性もあります。
金利だけで飛びつかず、こうしたメリット、デメリットをよく把握ておきましょうね。

お辞めになった方がいいのではありませんか?

デリバティブ預金についてのお問い合わせがありました。
期間は2年で金利年5.62(税引き後4.496)%
ただし、解約はできない。2年後満期の二日前の為替レートで、預け入れた日のレートより円高なら元本は外貨で受け取り、円安なら日本円で受け取るというもの。通貨は、ニュージーランドドルのようです。
一見すると、年利5・62%というのは魅力的に思えるかもしれませんが、ポイントは、預け入れた日のレートより円高なら元本は外貨で受け取り、円安なら日本円で受け取るというところ。
たとえば、1ニュージーランドドルが50円としましょう。仮に100万円預けたとして、もし2年後に円安になっていて1ニュージーランドドルが100円だったら、普通に外貨預金をしたら100万円が200万円に増えているはずです。でも、この場合には日本円で受け取るのですから、50万円+2年分の金利で約10万円しかもらえません。逆に、2年後に1ニュージーランドドルが10円の円高になっていたとしましょう。この場合、外貨で受け取るのですから、100万円が日本円で約20万円になってしまいます。
つまり、円安になると通常の外貨預金よりも損で、円高になると、モロに損してしまう危険性があるという事です。つまり、リスクは高いのに、儲からない可能性があるということです。しかも、途中で怖くなってもやめられないし、やめられたとしてもた元本割れの危険がある。
為替がまったく動かなければ、約5%という金利は魅力がありますが、2年後にまったく同じということは考えにくい。
だとすれば、よっぽと余っているお金があるのでない限り、おやめになったほうがいいと思いますが…。
2009/02  |  2009/04