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荻原博子の「やさしいマネー日記」

経済ジャーナリストの荻原博子が、日々の出来事をつづります。

ブログアーカイブ2008/03

厚生労働省の数字は…

九州でラジオを聞いてくれている方から、質問が来ました。
たぶん、厚生労働省が「待機児童ゼロ作戦」を発表したという話だと思いますが、詳しく教えて欲しいということでした。
25日、厚生労働省は、2017年までの10年間で保育所などの受け入れ児童数を100万人増やし、保育所への入所を希望する待機児童をゼロにする計画を発表しました。そこで、現在、待機児童ってどれくらいの数いるのか気になって調べてみたら、平成19年4月1日現在で1万7926人でした。しかも、飛躍的に人数が増えているというなら説得力もあるかもしれませんが、数は年々減っていました。厚生労働省の統計では、平成18年に比べて平成19年1868人減っています。平成15年と比べると、8000人も減っています。
なのに、どうして10年間に100万人も待機児童がふえるのでしょうか?
ちなみに、厚生労働省では、20年度予算で約4万5000人の待機児童に対応するだけの予算を確保しています。これは、公表している待機児童数の2・5倍で、これについても何だか変な気がします。
実は、この待機児童数の数字自体にも、カラクリがあります。
2001年に、厚生労働省は、待機児童の定義を変えました。それまでは、希望した認可保育所に入れずに空きを待っている子どもたちは、すべて待機児童でしたが、2001年からは、空きがないのでしかたなく国の基準を満たさない保育ママや保育室を利用して空きを待つ子どもたちは、待機児童から外されました。
なぜ、外されたのかと言うと、小泉改革で「待機児童ゼロ」を宣言した手前、数を減らさなくては、改革の成果を宣伝できないと思ったからでしょう。
改革が進んでいるように見せたい時には数字を減らし、予算が欲しいとなれば数字を増やし、官僚の思うままに操作するなどということが、あってよいものでしょうか!
老人を年金で食いものにし、介護で食ものにし、次は、子どもたちですか!
本当に、この国は、どうなっているのだろうと、怒りを感じます!!!


借金をできるだけ減らしておきましょう。

「住宅ローンは変動金利型か固定金利型かどちらが有利なのでしょうか。10年未満で繰り上げ返済を考えています。」という方から、メールをいただきました。
金利について言えば、サブプライムローンの問題があるので、ここ一年ほどは上げられない状況が続くのではないかと思います。
ただ、物価の上昇などの勢いをみると、いつまでも金利が低いままではいられないかもしれません。だとしたら、金利負担が大きいローンは、少しでも減らしておきましょう。元金が減っていれば、金利が多少上がっても、返済額か急激に上がることは防げるでしょう。繰り上げ返済は、年数を縮めるケースと返済額を下げるケースがありますが、できれば返済年数を縮めておきましょう。そうすれば、もし、金利が上がっても、再び返済期間を延ばすことで負担を減らすことができます。
金利には、しっかり目を配り、もし金利が上がってきそうだったら、固定にすることも考えましょう。
今年は、大変な一年になりそうです。家計を守るには、投資などするよりも、借金を減らすことが第一です。
皆さんも、がんばってくださいね。

急激な円高で、私たちの生活は?

急激な円高になりました。
原因は、アメリカのベア・スターンズという金融機関が破たんしそうになったから。巨大金融というのではないのですが、ただ、サブプライムローンを含めた証券化商品を大量に扱っていて、いわば金融の火薬庫のようなところだったので、ニューヨーク連勤とJPモルガンが、爆弾処理したということてしょう。
結果、アメリカは大変だぞということになって、ドルが売られて円は相対的に高くなったというわけです。
しかも、爆弾処理をしたうえに、金利引き下げも素早く行ったので、株とドルは上昇しました。
こういうところは、アメリカは決断が早い。未だに、中央銀行の総裁さえも決められないような日本とは大違い。
でも、政府は、野党が絶対に飲まない財務省出身者のカードばかりを出すのでしょうか。イヤミとしか思えません。でも、そんなことやってる場合じゃない。
そんな、子供の喧嘩のようなことをしているうちに、すでに日本は、世界からKY(空気が読めない)の烙印を押されています。
アメリカでは、あのブッシュさえ、公的資金の投入をにおわせるような発言を始めているというのに!
今回のことで言えるのは、日本の円の価値が高いと思って買っている人は少なく、ドルを持っているのが怖いから売って、結果的に円高になっているということ。だとすれば、アメリカがサブプライム問題に決着をつければ、逆にドルが買われて円が売られ、円安になるのではないかと思います。
最近、外貨預金に人気が集まっているというのは、そう読んでいる人が多いからでしょう。
外貨預金には、リスクがともないますから、私的にはあまりおすすめはしませんが、ただ、使う予定のないお金があったら、少し買ってみると、世界の情勢に興味が持てるのではないかと思います。
ただし、やるなら、ソニー銀行のように手数料の安いところを選ぶこと。通常の銀行なら、預ける時と引き出す時に1ドルに対して合計2円の手数料がかかりますが、ソニー銀行ではこれが50銭になります。また、一度に投資するのではなく、何度かに分けて投資すること。
たとえば、手元に100万円あったら、98円で10万円買い、95円で10万円買い…といった具合に、下がったら買って購入コストを下げるようにしましょう。購入コストが下がれば、そのぶん、リスクも減ります。
くれぐれも、やるなら余裕のお金でやってくださいね。

家族旅行って、楽しい!

野村総研が名付親の、インビジブルファミリー。これは、同居はしていないけれど、近くに住んでいて、経済的・精神的に支え合う家族のことなのだそうです。
たとえば、夫一人の稼ぎではやっていけないので、妻も働きに出て、その間におじいちゃんやおばあちゃんに孫の面倒を見てもらう。その代わり、連休などには全員で旅を企画し、泊まる部屋はそれぞれでも、食事はいっしょというスタイルなのだそう。もちろん旅費は、お金をたくさん持っているおじいちゃんやおばあちゃんが出してくれるケースが多く、けっこう贅沢な思い出つくれる。
そういえば、私の家族も、何かあると助け合う、インビジブルファミリーかもしれません。つい先頃、父、母をはじめ、妹や弟の家族と合計12人で、家族旅行に言ってきました。いやぁー、これだけの人数が顔合わせできるのはお正月くらいなので、にぎやかなこと、楽しいこと…。
JTBで聞くと、インビジブルフアミリーを狙った旅行が、昨年の7月~9月は、対前年比134%にもなったのだとか。そのための旅行商品も、いろいろとできているとのことでした。

2008/02  |  2008/04